「子供の領分」という曲

ドビュッシーの「子供の領分」という曲が好きで、ピアノが弾ける環境にいた時には自分でもよく弾いていた。今はピアノが無いので、手持ちのCDを聴いたり、YouTubeに好みの演奏がないかたまに検索したりして楽しんでいる。

今日はYouTubeを検索してiいたら、ドビュッシー本人が演奏するピアノロールの音源からの動画を見つけた。曲は私が一番好きな「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」。


Debussy "Doctor Gradus ad Parnassum" - A Comparison

ドビュッシー本人の演奏と、ラフマニノフコルトーの演奏が入っている。まあ豪華。ドビュッシーの演奏は技術的に上手いというわけではないのだけれど、ちょっと人を食ったような感じの演奏がまさにドビュッシーという感じ。後半部分とても速いテンポで弾くのだけれど、たしかに楽譜にも「もっと速く」という指示はある。でも、こんなに速かったんだ、という感じ。

この曲、本人が弾くピアノロールが残っていたことを知らなかったので、気になって検索して調べてみた。すると大学の児童学科で音楽を教えている方の研究報告の文章を見つけた。ピアノロールの演奏についてではなく、「子供の領分」という曲についての話だったけれど、これがけっこう興味深かった。というか、私自身がこの曲とドビュッシーに抱いていたイメージと重なるものだった。

聖学院大学総合研究所のNewsletter Vol.21 No.2 村山順吉氏報告「『子供の領分』をめぐって」(児童における<総合人間学>の試み研究)という文章なので、興味のある方はぜひ。

私は昔から“Children's Corner”というタイトルを「子供の領分」と訳した理由が気になっていたのだけど、どうも誰がどうしてこの訳にしたのか分からないらしい。ドビュッシーは比較的早くから日本に紹介されていた作曲家だったので、正確なところが残っていないようだ。けれど、大人という存在になると外から覗うことしかできない子どもたちの大事な世界を表現したようなこの曲には、「子供の領分」というタイトルがぴったりくるなとずっと思っていた。だから、その解釈はありなんだと知れたことが嬉しかった。

久しぶりのブログ更新は好きなピアノ曲の話でした。夏の疲れが出てきてなんともだるい今日この頃です。